愛犬の健康を守るうえで、ドッグフード選びはとても重要です。最近では「グレインフリー」「無添加」「ヒューマングレード」など品質の高いフードも増えてきましたが、まだまだ市販フードの中には犬の体に負担をかける可能性のある成分が含まれているものもあります。
この記事では、市販のドッグフードの原材料表示で見かける“避けたい成分”をやさしく・詳しく解説します。
これを理解すれば、パッケージ裏の「原材料欄」を見ただけで、かなり質の良し悪しが判断できるようになります。

1. 低品質な肉副産物(ミートミール/肉副産物/○○パウダー)
具体例
- ミートミール・チキンミール・ビーフミール
- ○○パウダー
- 肉副産物・チキン副産物
なぜ良くないか?
- どの部位か不明(くちばし・骨・皮・内臓の残渣など)
- 人間用として使えない低品質部位が混ざる可能性
- 栄養価が安定しにくく、アレルギーの原因になることも
見分け方は
「チキン」「ターキー」など具体的な肉が主体のフードを選ぶと安心です。
2. 化学的な保存料(BHA / BHT / エトキシキン)
具体例
- BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
- BHT(ジブチルヒドロトルエン)
- エトキシキン
なぜ良くないのか
- 人間の食品では使用量が厳しく制限されている合成酸化防止剤
- 長期摂取で肝臓への負担が指摘される
- 近年は世界的に使用を避ける流れ
選ぶべきもの
- 天然由来の保存料(ミックストコフェロール=ビタミンE、ローズマリー抽出物) を使ったフード。
3. 着色料(赤色◯号・黄色◯号・青色◯号)
なぜ良くない?
- 犬は見た目で食欲が左右されにくい
- ただの“見栄えのため”の添加
- 発がん性やアレルギーのリスクが報告されているものもある
注意するキーワード
- 赤○号、黄○号、青○号
- カラメル色素(一部製法では化学物質生成の可能性)
4. 香料や人工フレーバー
フレーバー例
- チキンフレーバー
- ビーフフレーバー
- 動物性油脂(何の動物がかかれていない)
なぜ良くない?
- 低品質原料をごまかすために強い匂いをつけるケースがある
- 香料依存の“食いつきだけ良いフード”になりやすい
- 動物性油脂は酸化しやすく品質が不安定
5.過剰な炭水化物源(小麦・とうもろこし・米)
なぜ注意したい?
- 犬は雑食寄りとはいえ、過剰な穀物は消化負担になる
- 小麦グルテンはアレルギー原因として多い
- 粗悪なフードでは「かさ増し」として大量に使われる
特に避けたい表記
- コーングルテンミール
- 小麦粉、トウモロコシ粉
- 穀類(具体的に書いていないもの)
※ 穀物がすべてが悪いわけではありません。
主原料が穀物になっているフードは質が落ちやすいことが多いです。
6. セルロース(粉末状の食物繊維)
● なぜ良くない?
- 多くが木材由来の合成繊維
- 犬にとって消化吸収しにくい
- “かさ増し”として入れられることも
適量なら問題がないですが、多く入っているフードは注意。
7. グリセリン・プロピレングリコール(半生タイプに多い)
どんな用途に使われる?
しっとり感・保存性の向上。
なぜ注意しなければならない?
- 大量摂取で肝臓・腸への負担が報告されている
- 食いつきだけ良くして実質的な栄養が低いケースが多い
8. 塩分・砂糖・シロップ類
なぜ良くないのか?
- 過剰な塩分は腎臓・心臓の負担
- 砂糖・シロップは肥満・糖質過多
- おやつタイプのフードに使われることが多い
9. 不透明な油脂類(動物性油脂・レンダリング油)
油脂の問題点
- どの動物のどの部位の油か不明
- 酸化しやすく、胃腸トラブルの原因に
- 低品質なレンダリング油が使われることも
選ぶべき油脂
サーモンオイル・ココナッツオイル・亜麻仁油など具体的な油が入っていると安心。
まとめ|「原材料表示」を見られるようになれば、愛犬の健康は守れる
市販のドッグフードには便利で手軽なものも多いですが、
中には質の低い原料や過剰な添加物を使っている商品も存在します。
原材料表示のポイントは以下の5つだけでもOK:
- 主原料が「肉」になっているか
- 合成添加物(BHA/BHT/着色料/香料)が多くないか
- 不透明なミール、副産物が入っていないか
- 穀物が過剰に入っていないか
- 科学的な保存料や香料に頼っていないか
これらを確認するだけでもかなり良いフードを選べるようになります。
大切な愛犬の毎日の健康な食事のためにしっかりチェックしてみてください。
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