奈良県産の鹿肉を販売している理由|奈良で起こっている害獣被害と猟師との関係

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私たちが鹿肉を販売している理由

私達LifeCircle(ライフサークル)は現在奈良県で

鹿肉をペットフードとして販売、卸しをしているチームです。

まず鹿肉というと受け取る人によっていろんなイメージがあると思います。

フランス料理に出てくる高級食材とイメージする方もいれば

ジビエ料理はくさいから美味しくない、野蛮など

いろんなイメージがあると思います。

実際鹿肉を食べたことがないという方も

たくさんいらっしゃると思います。

実際鹿肉を食している著者としては

『めちゃくちゃ美味い!!』です。

実際鹿肉自体は臭くなくどちらかといえば癖の少ないお肉なんです。

味は牛の赤身に近い味で脂身は少なくヘルシー。

ただ実際臭い、血の味がするという鹿肉もあります。

それは狩猟方法に問題があることが原因なのですが

それに関しては後ほど詳しく解説します。

さて私達が奈良で鹿肉を販売している理由は2つあります。

1つ目が

奈良奥大和地方での害獣被害です。

実際に害獣の被害がとても多いです。

奈良県の害獣の被害のまとめを見てみると

参考元:奈良県ホームページ

野生鳥獣による農作物被害状況について(令和3年度)/奈良県公式ホームページ
Nara Prefecture

年間で約1億円の被害があります。

この数字はとても大きく、その後毎年被害に遭うかもしれないという恐怖で

そのまま農業を辞められる方もいます。

実際の被害額はもっと大きくなっていきます。

まずこれを奈良県出身として地元を救いたいという気持ちで

始めました。

しかし簡単に害獣を減らすといってももちろん簡単ではありません。

今、害獣を駆除している立役者は奈良県の猟師です。

猟は期間が決まっています。

奈良県では11月15日から翌年の3月15日の期間は山に入って

猪や鹿を獲っても大丈夫なんですが

猟師の仕事ってとても難しい。

鹿も猪も賢いので自分から寄ってくることなんてないので

長年の勘や経験を使って猟をします。

すごい猟師はこの期間で100頭以上とる猟師もいますが

始めたての猟師はその期間で1頭も獲れないなんてこともあります。

そして山に何も持たずに行くわけではありません。

山に登るための車、ガソリン、猟犬、銃、弾など

害獣を駆除するための経費が毎度発生します。

鹿を捕まえたときなどの報奨金が県から1万円。

地方から報奨金をあるのですが数千円で合わせて2万円ほどになります。

年間100頭獲る猟師でも200万円の報奨金から経費を引くと

生活ができるほどではないお金しか残りません笑

命がけで村を守っているのにたまりませんよね。

そのため猟師は基本副業でやっている方がほとんどです。

奈良県で猟師自体の数が増えているのですが

被害が大きく変わらない大きな理由です。

続けることが難しいのです。

そこで僕たちが考えた地域貢献としては

鹿、猪など害獣を猟師から買取し、猟師の給料の

ベースアップを考えました。

報奨金+買取により猟師って大変だけど儲かる!!

という構図を作りたかったんです。

そこでまず知り合いの猟師から鹿肉を買い取り販売することから始めました。

その猟師はやる気満々になりました。ちいさい事ながら成功です。

2つ目が

命の循環(Life Circle)をしたいです。

猟師は害獣を獲ってその写真を行政に送ることで報奨金が発生します。

駆除した鹿や猪はどうなるのか?

自身や猟犬で食べたり、知り合いと物々交換する分だけは持ち帰り

あとは処分することが多いです。

もったいないと思いますが猟師は狩ることが仕事なので

たくさん獲れてもそれをもって帰るより獲った方が利益になるので

しかたないんです。

猟師も命がかかっていますので。

僕たちはその猟師が狩った鹿を丸ごと買い取りすることで

猟師はお金になるので持って帰ってきてくれます。

しかたなく奪ってしまった命をなるべく大事に使いたいと考えました。

買取した鹿を捌くことで命の大事さや尊さを深く知ることができ

食事の前の『いただきます』の大事さを知ることができました。

鹿肉を販売することになってから

いざ鹿肉を買い取ることになり販売を考えました。

とても見切り発車ではありますが猟師からは喜んでいただき

まずは第一関門クリアですが次は販売をしなければいけません。

鹿肉の美味しさを感じて欲しかったので食肉にして販売したかったの

ですが、施設を作り食品衛生を基準をしっかりクリアした後のスタートに

るので今すぐに行うことができません。

そこでまずはドックフードとして販売することにしました。

そこで早速愛玩動物用飼料の製造業者の申請行い、

鹿肉ジャーキーの製造を始めました。

私自身でも犬を飼っていましたし、他のメンバーも

飼っています。

自分の愛犬にあげるなら完璧なものをあげたい!

だから完璧なものを作ろう!とのことで

人が食べれる環境と同じ用に専用のキッチンの用意。

不純物が入らない対策、不要な添加物を絶対に入れない。

この条件を絶対としてジャーキーを作りをスタートしました。

そして何度も試行錯誤した後に自身の愛犬に試したところ

左が自信作ジャーキーです。

予想外の食いつき!!

しかも一番先に食べてもらえた!

これは本当にうれしい瞬間でした。

そこでまずはわんこを飼っている知り合い数名に食べてもらいましたが

そちらも大好評でした。

そのまま購入にもつながり自信がつきました。

奈良県産の鹿肉で丁寧に作っているということを出しかったので

商品名は

奥大和ごちそうジャーキー』にしました。

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値段はなるべく安くでいろんな方に食べてもらいために

ネット相場よりかなり安く80g1,000円に設定しました。

鹿肉ジャーキーの販売はこちら

奈良ジビエ工房 powered by BASE
完全自家製の鹿肉ジャーキー人が食べてもいい環境で調理してます。猟師から直接買い取るので値段も安いです。

イベントでの実績とまさかの方向からの要望

販売をスタートしてからは最初は知り合いからへの販売や

素人づくりのネット販売をしましたが一向に伸びない。

味には自信があるのに知ってもらえないジレンマが続きました。

うちのジャーキーをもっと知ってもらいたい!

という気持ちでこちらもど素人ながらペットイベントに

参加することを決意します。

しかしやはり素人。

なにから始めていいかわかりません。

一度リサーチも兼ねて他のペットイベントをお客として見に行ったのですが

同じようにジャーキーを売っているイベント会社があったのですが

いろんな種類を販売している上にレイアウトもとてもきれいでした。

私達の準備が足りないことに気づきました。

しかしイベントは2週間後に迫っています笑

できる限りの準備をしますがこちらの商品は

鹿肉ジャーキー、鹿の角、鹿の生肉のみ。

今から新しい商品を作製する余裕がない。

焦るだけで迎えてしまった当日。

なるべく頑張った私達のイベントテントはこちらです。

他のイベントテントと比べると明らかに違うレイアウト。

よく目を凝らさないと何を売っているかわからないお店。

これはまったく売れないかも知れない。。

ただ味と丁寧さにだけは自信があったので

ペットを連れているお客様に試食だけはしてもらおうと考えていました。

そしていざイベント開始でどんどん声をかけさせてもらい

試食をしてもらいました。

すると

外では絶対食べないうちの子が食べた。

硬いの苦手なのに全部食べれた。

鹿肉は与えたことがあるけど食べない。はずがバクバク食べた。

鹿って高いのに安い。

などなど予想以上に大反響で時間内ですべて完売。

本人達が一番驚く結果となりました。

食べてもらえなかったわんこもいましたので

次は全部のわんこに食べてもらえるように

今現在も製造担当と切磋琢磨しています。

そしてイベント会場で一人のお客様から提案をいただくことに。

ジャーキーを購入してくださった、奈良でトリミングサロンを開いている方から

店舗に置かせてもらえないかと打診を受けました。

こちらとしては鹿肉ジャーキーを広めてもらえるので快く快諾しました。

トリミングサロンに置いた結果は

結果トリミングサロンで鹿肉ジャーキーを置いてもらうと

一週間でお渡しした分は完売(8袋)

継続して置いていただけることになりました。

鹿肉には髪質改善に繋がる栄養素が豊富に入っています。

  • 高たんぱく質:牛よりも高たんぱくなので髪の生成のサポート
  • 鉄分:血流の改善や栄養供給をサポート
  • 亜鉛:髪、皮膚、つめなどの細胞の再生に働きかけます
  • ビタミンB郡:肌、髪、つめなどの発育促進

わんこの髪艶、毛質にかかわるお仕事の補助食品のような役割を果たします。

トリミングと鹿肉は最高のコラボです。

しかも市販製品とは違い完全無添加なのでお客様へもおすすめしやすい。

こんなにお店側、来店されるお客様にも喜んでもらえるなら

もっと置いてもらおう。

そして置いてもらうことでお店側にもメリットを作ろうと考え

鹿肉ジャーキーの卸しを行うことにしました。

現在鹿肉ジャーキーは2パターンの卸しをしています。

現在鹿肉ジャーキーは2つのパターンで卸を行っています。

パターン① 奥大和ジャーキーのまま販売

こちらでパッキングした商品をそのまま店舗に並べてもらいます。

1,040g13袋11,000円が最小ロットになります。1袋あたり約846円。

1gあたり約10.6円

こちらを1,000円以上で販売してください。

ちなみにですが大手ネットサイトの鹿肉ジャーキーの値段は

このくらいです

Amazon | マウンテンズギフト ジビエ 鹿肉ジャーキー チップタイプ 30g 国産 鹿 無添加 愛犬用 おやつ | Mountain’s Gift | ジャーキー 通販
マウンテンズギフト ジビエ 鹿肉ジャーキー チップタイプ 30g 国産 鹿 無添加 愛犬用 おやつがジャーキーストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。

30g800~1,500円の商品が多いです。

amazonより遥かに安く提供できるのは大きなメリットなるかと思います。

リピートにも繋がると思います。

パターン② 自社商品として販売したい

こちらは自社商品として販売したい場合です。

パッキングはしないで鹿肉ジャーキーをお送りします。

パッキングする袋などはご自身で用意してもらい自社商品として

売り出すことができます。

こちらは1,000gで14,000円です。

1gあたり14円となります。

こちらは完全にOEMという形になりますので

自社商品として売り出していただいて結構です。

今回はトリミングサロンのお話をさせてもらいましたが

ペットが絡むようなお仕事をしてる場所ではどこで置いてもらっても

大丈夫です。

卸に関しては専用のLINEを用意しておりますので

友達登録後に「鹿肉ジャーキー卸し希望」とご連絡ください。

LINE登録→Life Circleライフサークル「@272cjihb」

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最終的な目標と鹿肉の味の差

今回は私達が鹿肉の販売をさせてもらっている経緯と

鹿肉ジャーキーの卸についてご案内させてもらいました。

鹿肉ジャーキー以外にそのまま鹿肉が欲しいということがあれば

そちらもLINEにでご連絡いただければ対応します。

冒頭にお話した美味しくない鹿肉ですが

こちらは鮮度が重要になってきます。

獣臭い、血の味がするジビエは処理するまでに

肉に血が回っているために臭くなったり味が落ちます。

たとえば罠や檻で捕まえた場合もすぐに処理をしなければ

獣も脱出したいので暴れまわるため内出血であったり外傷で

肉のおいしさが半減します。

猟の場合でも銃の弾があたる場所や血抜きのスピードによっても

血が回り美味しくなくなります。

個体差で味の差はもちろんありますが

要は猟師の腕で決まるんです。

血が回ってしまって廃棄やおいしくない部分を処分とならないように

猟師と連携し処理後にすばやく回収させていただき

すべてを美味しくいただく「命の循環」を実行しています。

今後の目標は愛犬と同じ食事をしていただく。

現時点で鹿肉はペット用としか販売ができません。

来年中に鹿肉を精肉として販売できるように進めています。

愛犬と同じご飯を同じ食卓で並んで食べる。

まだまだ容易ではない取り組みではありますが

実現可能と信じておりますので

そちらの応援もよろしければよろしくお願いします。

イベントにもこれからもどんどん参加予定です。

次回から鹿肉ジャーキー詰め放題をしてみようと思います。

詰め上手な方が来たら赤字です笑

鹿肉専門店のライフサークル

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緑の派手な旗が目印です。

見かけたら是非お声かけください。

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