はじめに:おやつは愛情の証。でも“与えすぎ”に注意!
愛犬がおやつを喜んで食べる姿は本当にかわいいですよね。
しかし、「ついあげすぎてしまう」「おやつの量が多い気がするけど大丈夫?」と不安に思う飼い主さんも多いはず。
この記事では、犬におやつを与えすぎるとどうなるのか、どのくらいが適量なのかを、栄養学的な観点から詳しく解説します。

おやつの与えすぎはどんな影響がある?
犬におやつを与えすぎると、以下のような問題が起こりやすくなります。
| 問題点 | 内容 |
|---|---|
| 肥満 | 摂取カロリーが増え、体重が増加。心臓・関節にも負担が。 |
| 栄養バランスの崩れ | フードよりおやつを好むようになり、栄養の偏りが発生。 |
| 消化不良 | 添加物や油分の多いおやつは胃腸に負担。下痢や嘔吐の原因にも。 |
| 食行動の乱れ | 「おやつをもらうまでご飯を食べない」などのわがまま行動。 |
特に小型犬は体重当たりのカロリー消費量が少ないため、少しの与えすぎでも肥満になりやすい点に注意が必要です。
おやつの“適量”はどのくらい?
一般的には、1日の摂取カロリーの10%以内がおやつの目安です。
たとえば、
- 体重5kgの犬(1日約350kcal消費)の場合 → おやつは35kcal以内
- 体重10kgの犬(1日約550kcal消費)の場合 → おやつは55kcal以内
おやつのパッケージに記載されたカロリーを確認し、総カロリーから逆算して与えるのが理想です。
手作りおやつの場合は、材料のカロリーをざっくり計算するだけでもOKです。
おやつをあげる“タイミング”が大切!
おやつは「ご褒美」として使うのが基本です。
おすすめのタイミングは次の通り
- しつけ・トレーニング中に
- 留守番や爪切りなど、頑張ったあとに
- 食後の“デザート感覚”で少量だけ
空腹時に与えすぎると、血糖値の急上昇を招いたり、胃腸への負担が大きくなります。
健康的なおやつを選ぶポイント
愛犬の健康を守るには、素材と成分表示に注目しましょう。
添加物が少ないもの(保存料・着色料なし)
高たんぱく・低脂質のもの(鹿肉、鶏ささみなど)
穀物アレルギーがある犬にはグレインフリー
シニア犬には柔らかくて消化の良いタイプ
市販のおやつだけでなく、野菜スティック(にんじん・さつまいも)やボイルした鹿肉などもおすすめです。
おやつの与え方の工夫
- おやつを小さくちぎって与える
- 1日の量をあらかじめ取り分けておく
- ドッグフードの量を少し減らして調整
“愛犬を喜ばせたい”という気持ちは大切ですが、健康を守ることこそ最大の愛情です。
まとめ:おやつは“ごほうび”として上手に!
おやつは犬のしつけやコミュニケーションに欠かせない存在ですが、与えすぎは肥満や健康トラブルのもと。
「1日のカロリーの10%以内」「素材の安全性」を意識すれば、安心して楽しめます。
愛犬の笑顔を守るために——
おやつは“ごほうび”のバランスを大切にしましょう。
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