秋の味覚として人気の「さつまいも」。
甘くてほくほくした食感から、犬にもあげたくなる飼い主さんは多いでしょう。
結論から言うと、さつまいもは犬に与えても大丈夫な食材です。
むしろ、与え方さえ守れば「健康維持」「便通改善」に役立つ優秀な自然食品です。
ただし、糖質が多い・与えすぎると太るなどの注意点もあります。
この記事では、最新の栄養学の観点から「犬とさつまいも」の関係を詳しく解説します。

犬にさつまいもをあげても大丈夫?
はい、基本的にOKです。
さつまいもは犬の体に害のある成分を含まず、自然由来の栄養がたっぷり。
特に、腸内環境を整えたい犬・毛ヅヤをよくしたい犬・便秘気味の犬にはおすすめです。
ただし、犬は人間より糖の処理能力が低いため、あげすぎには注意が必要です。
さつまいもに含まれる栄養と犬への効果
| 栄養素 | 主な働き | 効果 |
|---|---|---|
| 食物繊維 | 腸の動きを活発に | 便秘解消・整腸効果 |
| ビタミンC | 抗酸化作用 | 免疫力アップ・老化防止 |
| ビタミンE | 細胞を守る | 毛ヅヤ・皮膚の健康維持 |
| カリウム | 体内の水分バランスを整える | むくみ予防・血圧安定 |
| βカロテン | 体内でビタミンAに変換 | 視力・皮膚の健康維持 |
POINT
犬にとって「食物繊維とビタミンの補給」ができる数少ない天然食品のひとつです。
さつまいもを与えるメリット
1. 腸内環境を整える
さつまいもには不溶性・水溶性の両方の食物繊維が含まれています。
腸の動きを活発にし、便秘の解消や排便リズムの改善に役立ちます。
2. 皮膚と被毛の健康をサポート
ビタミンC・E・βカロテンなどの抗酸化成分が皮膚の炎症を抑え、毛ヅヤを良くする効果があります。
特に乾燥肌やかゆみが気になる犬におすすめです。
3. 自然な甘みで食欲アップ
人工的な味付けをせずとも、自然の甘みで食いつきが良いのも魅力。
食欲が落ちたときのトッピングにも最適です。
与えすぎ注意!デメリットもある
1. 糖質が多く肥満の原因に
さつまいも100gあたり約30gの糖質を含みます。
体重5kgの犬なら20〜30g(小さじ2〜3)程度が適量です。
2. 下痢・便秘のリスク
食物繊維をとりすぎると、逆に消化不良やガス溜まりを起こすことがあります。
与える量を守り、少しずつ慣らすのがポイント。
3. 生のままはNG
生のさつまいもにはアミラーゼ阻害物質が含まれ、消化を妨げることがあります。
必ず加熱(蒸す・焼く・茹でる)して与えましょう。
安全な与え方と調理法
基本のルール
- 味付けなし(バター・砂糖・塩はNG)
- 皮はできれば剥く(消化に負担がかかるため)
- 小さく切る or つぶして与える
おすすめ調理法
【1】ふかし芋
蒸すことで栄養を逃さず、やわらかく仕上がります。
【2】焼き芋
甘みが増して食いつき抜群。ただし焦げや皮の硬さに注意。
【3】マッシュさつまいも
茹でてつぶしたものをフードに混ぜると、自然な甘みで満足感UP。
こんな犬には特におすすめ
便秘がちで腸内環境を整えたい犬
食欲が落ちている犬
老犬・シニア犬(消化吸収が良い)
毛並みや皮膚の調子を良くしたい犬
逆に、糖尿病や肥満体質の犬は少量にとどめましょう。
鹿肉や鶏肉と組み合わせるとさらに健康的
さつまいもは炭水化物中心なので、タンパク質を一緒に補うのがおすすめ。
鹿肉・鶏肉・魚などの動物性タンパク質と合わせることで、
消化も良く、栄養バランスのとれた一食になります。
まとめ:さつまいもは「健康サポートおやつ」に最適
- 犬にさつまいもは与えてOK!
- 食物繊維・ビタミン・カリウムが豊富
- 便通改善や皮膚の健康に役立つ
- 与えすぎると肥満や消化不良の原因に
→ “主食ではなく副菜・おやつ感覚で” 与えるのがベストです。
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