「鶏肉は犬に良い」と聞くけれど、鶏皮ってどうなの?
実はこの部分、与え方を間違えると肥満や消化トラブルの原因になることも。
ここでは、鶏皮の栄養・脂肪量・消化への影響を詳しく解説します。

鶏皮の栄養成分とは?
鶏皮は、見た目通り脂肪が多い部位です。
具体的には、100gあたりおよそ480〜500kcalと非常に高カロリー。
主な栄養素は以下の通りです。
成分 | 含有量(100gあたり) | 特徴 |
---|---|---|
脂質 | 約50g | 高エネルギー源。取りすぎ注意。 |
タンパク質 | 約10g | 良質だが少なめ。 |
コラーゲン | 多い | 毛艶や関節に良い効果も期待。 |
ビタミンB群 | 少量 | 代謝サポートに関与。 |
ポイント:
脂質が多い一方で、コラーゲンやうま味成分も含まれています。
少量ならメリットもありますが、量や頻度に注意が必要です。
犬の消化の仕組みと脂肪との関係
犬はもともと肉食に近い雑食動物で、ある程度の脂肪はエネルギー源になります。
しかし、鶏皮のように動物性の飽和脂肪酸が多い脂は、消化に時間がかかります。
特に注意すべきは:
- 胃腸が弱い犬
- 小型犬(消化器が短く負担が大きい)
- 高齢犬(消化酵素の分泌が減る)
こうした犬に鶏皮を多く与えると、消化不良や下痢を起こすことがあります。
与えすぎによるリスク
- 肥満・膵炎のリスク
高脂肪食は肥満の原因に。膵臓に負担がかかると「急性膵炎」になるケースも。
特に小型犬は要注意です。 - 皮膚トラブル
脂質の取りすぎで皮脂分泌が増え、ベタつき・ニオイ・かゆみが悪化することも。 - 栄養バランスの崩れ
鶏皮ばかり与えると、たんぱく質・ミネラルが不足しがち。
主食としてではなくトッピング程度に留めるのが理想です。
鶏皮をあげるなら「少量&加熱」が基本!
生の鶏皮はサルモネラ菌などのリスクがあるため、必ず加熱してから与えましょう。
おすすめの調理方法:
- 油を使わず、茹でるか蒸す
- 脂をキッチンペーパーなどでしっかり取り除く
- 少量(体重5kgの犬なら1日5g程度まで)
与える頻度は「週に1〜2回」程度が安全です。
代わりにおすすめの部位・食材
「鶏皮を喜ぶけど脂が気になる…」という場合は、以下を試してみてください。
- 鶏むね肉(皮なし):高タンパク・低脂肪で消化しやすい
- ささみ:アレルギーが出にくく、ダイエット中の犬にも最適
- 鹿肉:高タンパクで低脂肪。アレルギー対策にも◎(あなたのサイトとの親和性抜群!)
まとめ:鶏皮は「ご褒美トッピング」として楽しもう
ポイント | 内容 |
---|---|
栄養 | コラーゲン・脂質が豊富 |
注意点 | 高脂肪・消化に時間がかかる |
与え方 | 加熱して少量だけ |
向いている犬 | 若くて元気な犬(運動量多め) |
控えた方がいい犬 | 高齢犬・肥満犬・膵炎経験あり |
結論:
鶏皮は絶対NGではないけれど、主食には向かない食材です。
「少量・加熱・時々ご褒美」くらいの気持ちで取り入れると、
愛犬の食事を安心に楽しめます。
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