犬の便がゆるい・硬いのはなぜ?食事とストレスから考えられる対策

愛犬の体調

食事とストレスから考える原因と対策

犬の便は、健康状態を知るうえでとても大切なサインです。

「最近うちの子のうんちが柔らかい」「コロコロして硬い」──そんなとき、単なる一時的な変化ではなく、食事やストレス、体調不良が関係していることもあります。

ここでは、犬の便の状態ごとの原因と改善のヒントを詳しく解説します。

理想的な犬の便とは?

理想的な便の状態は、形がありながらも柔らかすぎず、つまんでも崩れない程度の硬さです。

色はやや茶色で、ニオイが強すぎないのが健康な証拠。

このバランスが崩れると、体内で何らかの変化が起きている可能性があります。

便がゆるい(下痢気味)の原因

犬の便がゆるい場合、次のような要因が考えられます。

1. 食事の急な変更

ドッグフードを突然変えると、腸内環境が乱れて下痢を起こすことがあります。

新しいフードに切り替える際は、1週間ほどかけて少しずつ混ぜながら慣らすことが大切です。

2. 食物アレルギー・消化不良

穀物や鶏肉、乳製品などが原因となるケースも。

グレインフリーや低アレルゲンフードに切り替えることで改善することがあります。

関連記事

3. 冷たいもの・脂っこい食べ物

人間の食べ物を与えると消化不良を起こし、便が緩くなることがあります。

特に脂肪分が多いおやつやジャーキーには注意が必要です。

関連記事

4. ストレス・環境変化

引っ越しや散歩コースの変更、飼い主の不在なども犬にとっては大きなストレス。

自律神経が乱れることで腸の働きが不安定になり、下痢を引き起こすことがあります。

便が硬い(便秘気味)の原因

一方で、便が硬い・出にくい場合は次のような理由があります。

1. 水分不足

水をあまり飲まない犬は、便が乾燥して硬くなりやすいです。

ドライフードに少量のぬるま湯をかけたり、ウェットフードを取り入れるのもおすすめです。

2. 食物繊維の不足

食物繊維は腸の動きを促進し、便通を整えます。

野菜入りフードや、かぼちゃ・さつまいもなどをトッピングするのも効果的です。

3. 運動不足

腸の蠕動(ぜんどう)運動は体を動かすことで促されます。

室内犬でも1日2回、軽い散歩を習慣にしましょう。

4. ストレス・環境変化

実は便秘もストレスのサイン。

下痢と同様に、心の不安定さが腸の働きを乱すことがあります。

 食事で整える腸内環境

犬の腸内環境を整えるには、次のポイントを意識しましょう。

  • プレバイオティクス(オリゴ糖など)を含むフード
  • プロバイオティクス(乳酸菌など)の摂取
  • 適度なタンパク質と脂質のバランス
  • 添加物や人工着色料の少ないナチュラルフードを選ぶ

特に「腸活フード」や「グレインフリー+乳酸菌入り」などはおすすめです。

関連記事

ストレス対策も忘れずに

  • 飼い主とのスキンシップを増やす
  • 散歩時間を一定にする
  • お留守番時間を短くする工夫
  • 落ち着ける寝床をつくる

ストレスが軽減されることで、自律神経のバランスが整い、便の状態も安定しやすくなります。

それでも改善しないときは?

便が何日もゆるい・硬い状態が続く場合や、血便・黒い便が出る場合は動物病院を受診してください。

腸炎、寄生虫、膵臓や肝臓の疾患が隠れていることもあります。

まとめ

犬の便は毎日のパロメーターです。

見た目や硬さを観察することで、食事や心の状況を早めに察知できます。

食事と心のケアどちらも大事にしてあげましょう。

状態主な原因対策
ゆるい便食事変更・アレルギー・ストレスフードを見直し・腸活・環境安定
硬い便水分不足・繊維不足・運動不足水を多く・野菜トッピング・散歩を増やす

コメント

タイトルとURLをコピーしました